部屋を契約しよう

部屋を契約しよう

借りたい部屋が決まったら、いよいよ契約です。一人暮らしを始めてするという場合には賃貸契約を結ぶのも当然初めてでしょうから、実際の契約がどのような流れで行われるのかを事前に知っておくことは大切です。契約の時に確認しておくべきこともありますし、契約をしてしまってから疑問に思ってもなかなかどうにもならないこともあります。賃貸契約書は素人にはわかりにくい文章になっていることもあって、なんとなく部屋が気にいったからといって不動産屋に言われるままにサインをしてしまいがちですが、後のトラブルを避けるためにも契約は慎重に行うようにしましょう。

入居申し込み~審査

入居申し込み~審査 賃貸契約の流れとしては、まず入居の申込を行います。これは不動産屋を通じて行うのが一般的で、不動産屋が用意した入居申込書に記入して提出し、申込金を支払います。この時点でその部屋を借りることが決定するわけではなく、申し込みに対してその住居の貸主が審査を行うのです。貸主にしても、トラブルになりそうな相手に部屋を貸したくはないですから、契約するにふさわしい相手かどうかを確認するために申込書の内容などを元に審査が行われます。この審査は大家である住居の所有者が行うこともあれば、管理会社が行うこともありますが、いずれにしても数日かかるのが一般的なので、申し込みの際に契約に必要な書類などを聞いておいてこの期間中に揃えておくようにしましょう。学生の場合は親が保証人になるのが一般的で、親の就業状態などに問題がない限り本人に収入がなくても審査が通らないということはほとんどありません。

不動産屋には申し込みの時点で契約書が手元に用意されているので、この時に契約書のコピーをもらっておくと実際の契約の時までに内容をゆっくり確認することができます。きちんとした不動産屋ならば、こちらが要求すれば契約書のコピーを事前に渡してくれますので、できるだけ読み込んでから契約に臨むようにしましょう。また、審査にどれくらいの日数が必要か聞いておけば余裕を持って準備をすることができます。また、申し込みの際に支払う申込金は、一般的には契約成立後に必要になる敷金や礼金の一部として当てられるため、申し込み自体に発生するお金というわけではありません。万が一契約が成立しなかった時にはこのお金は全額返金されるのが基本です。申し込み時に申込金が何に充当されるのか、契約不成立時には返金されるのかを確認してから支払うようにしましょう。

契約

不動産屋から審査が通ったと連絡があったら、いよいよ契約です。この際には、契約書を元に宅地建物取引主任者が重要事項の説明をすることが義務付けられています。義務付けられているだけあって担当者が早口で読み上げて終わりということになりがちですが、ここで説明されるのは本当に重要なことがほとんどです。専門用語が多く使われていることもあって、よくわからないうちに流れで契約してしまいがちですが、わからないことは細かいことでも質問してからサインするようにしましょう。本来、素人には一度で理解できなくて当然の内容です。特に家賃はもちろん敷金・礼金の金額や退去時の敷金の清算条件、家賃の値上げの有無などお金の絡むことや、更新・契約解除の条件などは入居後のトラブルになりやすいポイントです。生活に関連しては、ペットの可否や、ピアノやギターなど楽器の使用についても決められている場合がありますので、希望している場合には必ず確認しておきましょう。すべて納得ができたら初めて署名・捺印をして敷金・礼金や決められた家賃の2か月分などを支払って契約が完了となります。こうした費用の領収書などと併せて鍵が引き渡され、ようやく部屋が使えるようになります。

契約後~鍵の引き渡し

契約後~鍵の引き渡し 鍵が引き渡されたら、引越し前にもう一度部屋の確認をしておくことをおすすめします。最も大切なのは、入居時の傷や汚れの確認です。退去時には、住んでいた時にその人が付けた傷などを修復する費用を敷金から引かれることになりますが、入居時にすでについていた傷の回復まで負担させられないためにもすでにある傷や汚れは確認して写真に撮り、不動産屋に連絡するとともに証拠として保管しておきましょう。また、部屋の詳細な寸法を測ってカーテンを事前に用意しておき、照明器具を購入しておくことでスムーズに生活を始めることができます。