病気になったらどうする?

病気になったらどうする?

病気になったらどうする? 一人暮らしで心配なのが、病気になった時にどうしようということです。看病してくれる人がいない状態で病気になると少なからず不安に感じるもの。そのため、普段から病気になった時のための準備はきちんとしておくことが大切になります。ここでは、一人暮らし中に病気になったらどうすればよいのかをご説明します。

まずは病気になりにくい生活を

一人暮らしで病気になってしまうと困るというのは、誰もが感じることです。そのため、普段から病気になりにくい生活をするように心がけましょう。具体的には、バランスの良い食生活によって栄養分をしっかり摂ること。特に野菜に含まれるビタミン類などは風邪の予防や免疫力のアップにも効果的です。睡眠をしっかりとり、ストレスを溜めないような生活をするのも大切です。暴飲暴食は控えるようにして、体に負担を掛けないように注意しましょう。アレルギーのある人は、自分が何のアレルギーかをしっかり把握して、アレルゲンに近づかないように気を付けて生活することが必要になります。風邪や頭痛、腹痛など、よくある病気の市販薬はひととおり常備しておくと安心です。

体調が悪いと思ったら

体調が悪いと思ったら 普通の風邪などの場合には、徐々に体調が悪くなって発熱につながることが多いので、寝込むほど状態が悪くなる前に体調不良を感じるものです。頭やのどが痛かったり、咳やくしゃみ、鼻水がでたりといった症状は、風邪の初期症状であることがほとんどです。一人暮らしの場合は寝込んでしまうとかなり辛いので、まずはこうした体調不良の段階で病気をくいとめてしまいましょう。頭痛やのどの痛みを感じたら無理をせずに休養し、万が一寝込んでしまった時のために、準備をしておきます。普段よりも早く床に入るようにしたり、温かくして過ごしたりするなど、意識して体をいたわるようにしてください。この段階で病院にかかるのはちょっと勇気がいりますが、本来は早めに受診したほうがすぐに治りますし、こうした症状が深刻な病の第一歩だということもあるので、受診するならするに越したことはありません。受診しなくても、この初期症状のうちに市販薬を飲んでおくと治りの速さが違います。

寝込む前の準備

実際に寝込んでしまってからは身動きがとれませんので、寝込む前にそれなりの準備をしておくことが大切です。まず外出できるうちに水分補給のためのスポーツドリンクや、食欲がなくても栄養を摂りやすいゼリーや栄養ドリンク、プリン、うどんなどを買っておきます。スポーツドリンクはいつでも飲めるように枕元に置いておきますが、できればこの時に2~3倍に薄めておくと、体の中で効率よく吸収することができます。発熱で怖いのは脱水症状なので、食欲がなくても水分はしっかり摂るように気を付けましょう。

発熱の場合は、熱が上がっているときは寒く感じ、逆に熱が下がるときには大量の汗をかきます。どちらにも対応できるように、温かい服装で布団に入り、汗をかいても良いようにタオルや着替えも枕元にセッティングしておきます。体温計や冷えピタなども必要になりますので枕元にまとめておきましょう。

病院に行くべきか

病院に行くべきか 病気になった時に、病院に行くかどうかは人それぞれですが、一般的には病院で診てもらったほうがスムーズに治ると言われています。とはいえ、風邪の場合には病院で出される薬も症状を抑える対処療法でしかありませんので、必ずしも病院に行くほうが良いとは言えません。病院の待合室で違う病気のウイルスをもらってきたり、体力のない状態で病院へ行き来したりすることを考えると、病院に行かずに市販薬に頼ったほうが良い場合もあります。病院の待合室にはさまざまな病気の人が受診のために集まっており、中には感染する病気の人もいるでしょうから、病院に行くほど抵抗力が落ちている人にとってはかなり危険な場所だといえるでしょう。必ず病院に行った方がよいのは、いつもの風邪とは様子が違うという場合や、休養しても悪化するばかりといった場合。こういった場合には、ただの風邪ではなく、もっと深刻な病気の発端であることも考えられます。体調不良を「ただの風邪」と軽視せずきちんと対処することが必要です。できれば普段から体調が悪い時はこまめに病院に行くようにして、かかりつけの病院を決めておくと、いざという時に役に立つのではないでしょうか。

救急箱の用意

病院に行くほどではないけど体調が悪いという時は、自宅で市販薬を飲んで休養するようにします。そのため、風邪や腹痛の薬や胃腸薬など、比較的よく使われる市販薬は、常備しておくことをおすすめします。一人暮らしだと発症してから薬局に薬を買いに行くのはかなり辛いもの。必要になることが多い薬や、怪我の応急処置に使われる救急箱は、初めから用意しておくと安心です。自炊をするのならば一度や二度は指を切ったり火傷をしたりすることもあるでしょうから、消毒液や絆創膏も必要です。

救急車を呼んでもよい?

救急車を呼んでも良いのは、自分では病院に行けないくらいの症状があるか、一刻を争うような症状を発症しているときなどです。最近は大した病気ではないのにタクシー代わりに救急車を呼ぶ人が増えていることから、むやみに救急車を呼ばないようにといわれていることもあって呼ぶことを躊躇しがちですが、一人暮らしで意識を失ってしまっては本当に危険ですので、自分で病院に行くのは無理だと思ったら救急車を呼びましょう。電話を切ったら、なんとか玄関まで行って鍵を開けておくことも大切。鍵を閉めたまま意識を失ってしまったら、救急隊員が入ってこられません。また、救急車に乗るのにお金はかかりませんが、搬入された病院には支払いをしなければいけませんし、帰りの交通手段のことも考えて、ある程度の現金は持っておくべきです。財布と携帯、保険証などをひとまとめにしてバッグに入れておきましょう。