学生一人暮らし【生活編】

学生一人暮らし【生活編】

自由で気楽な学生の一人暮らし 自由で気楽な学生の一人暮らしですが、楽しいことばかりではありません。生活するためにはそれまで親がやってくれていた食事の支度や洗濯などもすべて自分でやらねばなりませんし、家計のやりくりも必要になります。自分の欲しいものだけ買うのではなく、食費や光熱費など必ず必要なお金はきちんと残しながら生活していかないと、月末にお金がないということになったり、いざという時に医療費が払えないということになってしまったりするのです。ここでは、生活していくうえで注意すべきことなどをご紹介していきます。

生活費はしっかり管理

学生が一人暮らしをする場合、生活費も自分できちんと管理しなければなりません。親元にいるときにはたとえアルバイトをしても自分のお小遣いとして使うだけで、生活費にしていた人は少ないでしょう。服やCDなど自分が欲しいものを買うのに自由に使えますし、使いすぎたなと思えば買いたいものを我慢してしばらく使わないようにすればすむことです。しかし、一人暮らしを始めてからは、毎月自分で生活にかかるお金をすべて払うことが必要になりますので、食費は食費としてある程度取り分けておき、さらに月末までなくならないようにバランスよく使っていくことが必要です。外食ばかりするのではなく出来るときは自炊をするようにしたり、スーパーでまとめ買いをしておいて小分け冷凍をしたりといった節約術を使わなければなりません。

学生の一人暮らしの場合、収入となるのは親からの仕送りと自分のアルバイト代というのがほとんどです。親からの仕送りは人によってかなり違いがあるので、どの程度アルバイトをするかはそれによって違ってきますが生活に必要と言われるお金は家賃も含めて平均で1カ月に13万円程度。多くの人はそのうち5万円前後をアルバイトで稼いでいるようです。学生に人気のアルバイトとしては、家庭教師や飲食店・ショップなどの店員などがあり、さらに短期のアルバイトをやっている場合もあります。アルバイトとはいえ、お金をもらって働くわけですから社会経験にもなりますし、学校ではできない友人関係が築けるなどアルバイトにはメリットも多く、やっておいて損はありません。とはいえ、学生の本分は勉強ですから、学業が疎かになるようなアルバイトは避けるようにしましょう。また、学部の関係でアルバイトをする時間が取れないという場合でも、奨学金などを利用すればアルバイトをしなくてもなんとかなる場合もあるので、勉強を優先することが原則です。

家事も自分で

家事も自分で 一人暮らしをするとなると、もちろんすべての家事を自分でやらなければなりません。掃除をしないとどんどん部屋が散らかって快適な生活ができないばかりかモノがあふれて不自由なうえ、埃が溜まって不衛生な部屋になってしまいますし、定期的に洗濯をしないと確実に洗濯物は溜まっていきます。溜めすぎて大量の洗濯を一気にしたのはいいけど今度は干す場所がないということにもなりかねません。さらに食事は毎日簡単なものでも用意しないと食べることができなくて困ってしまいます。このように、家事はひとつひとつのことは難しいことではないのですが、毎日少しずつやる必要があり、溜めてしまうと自分が苦労することになるのです。疲れていたり、時間がない日もあるでしょうが、寝る前に5分でも片づけの時間を取ったり、洗濯は予定した日に出来なかったら必ず翌日するなどしないと、後悔する状態になってしまいます。とはいえ、そこは一人暮らしですのでどうしても疲れているときはお弁当を買って帰ったり、用事を翌朝に回したりするなど臨機応変に融通をきかせながら生活していくことも大切です。

安全にしっかり確保

一人暮らしで最も大切なのは、安全の確保です。防犯・防災に備えて侵入を防ぐグッズを使い、非常持ち出し袋を用意して避難経路を確認するのはもちろん、普段から何かあったらどうすればよいかということを考えておくことは大切です。また、事件に巻き込まれないように周囲とのトラブルを避けるようにしたり、隣近所と友好な関係を築いておくことも大切です。騒音やゴミ出しなどマンション内でトラブルになりやすいことは注意して行い、周囲の住民の生活音などが気になる場合にも直接文句を言うのではなくまずは管理会社に相談するなどの配慮も必要になります。一人暮らしは気楽で楽しい反面、自分の身は自分で守るといった覚悟も必要なのです。

一人暮らしを楽しむ

多くの人が一度はやってみたいと思う一人暮らしですが、やってみるといいことばかりではありません。お金がなかったり、家事に追われたり、ろくなものを食べていなかったりと、実家の快適さを思い知ることもあるでしょう。また、一人暮らしがさみしくてホームシックになってしまうという人も少なくありません。しかし、こうした不便も一人暮らしの醍醐味。せっかくの一人暮らしですから逆に一人暮らしを楽しんでしまいましょう。自分の好きなメニューを頻繁に作っていればいつか料理も上達しますし、好きなインテリアや小物を集めればどんどん自分好みの部屋になっていきます。趣味に没頭するのもいいですし、何もない日は一日中パジャマでゴロゴロできるのも一人暮らしならでは。ぜひ自分なりの一人暮らしの楽しみを見つけてみてください。