家賃はどれくらい?

家賃はどれくらい?

一人暮らしのための部屋を決めるにあたって、やはり気になるのは家賃です。当然のことながら、便利な立地や広くて綺麗な部屋は家賃が高くなりますし、家賃が安いところで探すと駅から遠かったり古くて狭い部屋だったりするわけです。もちろん払える家賃には限りがあり、食費や光熱費など他にお金はいくらでも必要になるので家賃は安いに越したことはないのですが、だからといって住みにくい部屋では困りますし、せっかくの一人暮らしですからきれいな部屋に住みたいのは当然です。どの程度の部屋にどこまで払うことができるのかは人それぞれ違いますので、駅からの距離や広さ、築年数など自分が求める条件に優先順位をつけ、予算の範囲内で部屋を選んでいくのがいいでしょう。

学生の家賃相場

学生の家賃相場 それでは学生の一人暮らしの家賃相場というのはどれくらいなのでしょうか。もちろん地域によっても違いはありますが、全国平均で5万円台前半。実際には地域による相場というのは思っているほど大きいわけではなく、相場が高いとされる首都圏の平均が5万円台後半、相場の安い地方に行くと4万円台が平均なので、全国平均の5万円台前半を中心に5千円前後上下する程度です。むしろ地域内での物件格差のほうが大きく、首都圏とはいえ駅から遠くて古く狭い部屋であれば2万円未満であるでしょうし、もちろん駅近の高級マンションならば、ワンルームでも10万円以上するものも少なくありません。家賃だけの平均ではなかなか判断しづらいというものでしょう。

そのため、全国平均が5万円台後半だというのを踏まえて、せめて路線や最寄り駅の範囲で相場を調べたほうが参考にはなります。ただし、学生の一人暮らしを行うのがワンルームや1Kのマンションが中心だということを考えると、その程度の広さで駅からも平均的な10分程度、築数年のマンションが概ねそれくらいの家賃になるということです。その中で、新築物件がよければその分家賃は高めになりますし、もっと駅から遠くても良ければ安くなるので、ひとつひとつの条件を加減しながら家賃を検討していくとよいでしょう。学生向けのマンションは、不況の影響もあってここ数年全国的に家賃が下がっていく傾向にあり、寮や学生会館など条件の違うところで探せばより効率よい学生一人暮らしをすることも可能かもしれません。

家賃以外に必要なお金

家賃以外に必要なお金 賃貸物件を借りると当然毎月の家賃が発生しますが、実際にはこれ以外にもいろいろと必要なお金が生じます。毎月必要なものとしては管理費や共益費があり、これは建物全体の維持管理や管理人への報酬などに使われています。金額も物件によってさまざまで、家賃に含まれているので管理費は0円というところもあれば、1万円以上必要になる物件もあります。家賃が安くても管理費が高くて結局毎月の費用が割高になってしまうこともあるので注意しましょう。それ以外にも水道代や光熱費などをライフライン費用として支払う場合もありますし、保険を掛けることが義務付けられているところではその掛け金なども必要です。また、入居時に必要なものとしては、不動産屋への仲介料や敷金などがあります。敷金は、入居中に室内に生じた傷や汚れなどを退去時にチェックしてその修繕費に使われ、残りは返却されるのが原則ですが、最近はほとんど返却されない場合も多いので入居時にすでに住居内に傷などがある場合には写真に撮ったり入居前に不動産屋に確認しておくなどして退去時に自分が付けた傷ではないと証明できるようにしたり、あまり返却されないことを想定してできるだけ敷金の安い部屋を選ぶのもいいかもしれません。

家具やエアコンなどがすでに設置されている部屋であれば、多少敷金などの入居時にかかる費用が高くてもそういった備品を買う必要がなくなるので、結局は安くなる場合もあります。また、広さや古さは我慢すればよい話ですが、セキュリティや周囲の治安などの安全面は譲れない点になりますから、多少高くても安心して住める物件であったり、建物自体のグレードは落ちても安全な街に住むべきです。家賃は大切ですが、やはり安い物件にはそれなりの理由があるものですから、それだけで選ぶのはおすすめできません。